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   みんなの算数講座    第35講座    デビュー塾の    思い出話です


お星さまと虹今回はボクのむかしの思い出ばなしです。もちろん算数の話もしますからまぁおつき合いください。
⇒ボクが中学受験算数の教師を始めて20年以上たちましたが、
〔下へ続く〕


一番最初に勤めた塾は
学習指導会といいましてね。ご存知の方も多いと思いますが、間違いなく一世を風靡(ふうび)していた時代がありました。
ボクがいた頃は、いま流行のサ○○スや○能○よりは全然格上でしたよ。四谷大塚は第二のふるさとだから比べません(笑)しかし指導会は本当に個性のある素晴らしい塾でした。う〜ん、あれはもう不世出の塾とも言える素晴らしさだったですね。

とにかくいま流行りの大手塾とはいろいろな意味で違ってましてね。もぅたくさんありすぎて違いが書ききれませんけど 
書いてたらこの講座終わらない… まず先生を先生と呼ぶのが禁止で、先生には全員あだ名がついていました。
「学校でもないのに先生なんて呼ばせるから生徒との距離がうまらないのさ」
「成績伸ばして合格させるためには生徒との距離をうめなきゃ話にならないでしょ?」
塾長の発想でした。
えぇとさすがに全部は覚えてないけど、まず塾長がウマ。あとはライオンだのゴリラだのウルトラマンだのユウレイだのライダーだのカエルだのムシだのエンマだの教授だの……普通は先生と呼ばれる人たちが、全員生徒からあだ名で呼ばれてたんです。

で、先生(じゃなくて社内的には指導員といいました)たちは

授業時間の全部をマジメに授業してはいけない
んです。
授業の一部で何かをしなくてはいけない。なんだと思います?
この伝統はおそらくもう日本中の塾を探し回ってもないと思いますけど、なんとビックリ、授業時間の一部を割(さ)いて、生徒たちといっしょに
ゲームをすることが先生(じゃなかった指導員)たちに課せられた義務なのでした。

なんだよ ふざけている塾じゃないかと思われるかもしれませんが、
ところがどっこいそうじゃない!
もしも指導力のない先生がマネしたら確かに失敗に次ぐ失敗になりそうですが、学習指導会にはそれはそれは指導力のある先生(じゃなかった指導員)が多くて、一見ふざけてるいるように思えるすべてのしきたりが、ものの見事に生徒たちにやる気を持たせるための心の妙薬となって機能していたんです。
人間、大人だって子どもだって、目標に向かっていくためには くつろぐ気持ちや遊び心も大切。クラスには一体感がなくてはいけない。上から目線の授業は授業ではない。ボクも指導者としてたくさんのことを学びましたね。

もちろん実力ある指導員の演出で、生徒たちのやる気はハンパじゃなかったですから、毎年のように都内の一流中学に大量の合格者を送り出してましたよ。なかでも特筆すべきは御三家の一角、武蔵中学への驚異の合格実績で、これは今でも業界の語り草になってますね。
塾に年配の先生がいたら聞いてみてね!
なんと武蔵の定員の7〜8割を学習指導会が独占して受からせちゃう。武蔵行きたきゃ学習指導会という定説が広く受験の世界で浸透していました。いゃ他の一流中学もスゴかったんですよ。でも武蔵があまりにもスゴすぎた...

ね? 書いてると話が終わらなくなるでしょう?

グレ作という鉛筆をくわえた男の子が塾のイメージキャラクターで、それは受付の女の子が手遊びで書いたイラストが社内で大絶賛され、会社が彼女に著作権料を支払って正式な会社ロゴとして使っていました。グレ作、かわいいんだよね。今度ネットで探してこのページに貼っとこうかな。ネットでは発見できず(残念) 今度手元の本で写真取ります

ところがねぇ

会社の経営が揺らいでしまうような悲しくて残念な事件に巻き込まれましてね。超カリスマ天才塾長(ウマ)が会社を離れることになり、そこから求心力を失った学習指導会は少しずつ一流塾から後退していってしまいました。
ウマのいない指導会じゃ指導会ではないヨというお客さんも多かったし、あまり宣伝が上手ではなかったから、他塾との経営競争に敗れてしまったということもありましたね。
補足 現在は経営母体が譲渡され、FELIXという別の塾として生まれ変わり、その塾の中で旧学習指導会という流れが
部分的に引き継がれているようです。リンク集にFELIXへのリンクが貼ってあります。


そうして学習指導会はなくなってしまったのですが、小学生たちを勉強に夢中にさせる魅力的なコンセプトは、いまでも大勢の指導会OBの中で生き続けています。えぇボクももちろんその一人。これからも大事にしますよ
指導会魂をね!

いゃいゃ調子に乗って書いていて、なかなか算数の話にならなくてすみません。ごめんなさい。やっとここからです。

今回は学習指導会の思い出を書かせてもらったので、学習指導会のお家芸であった
武蔵中学の入試問題を取り上げてみようと思います。平面図形を軸のまわりでグルっと1回転させる回転体の問題です。

問題図

左の図の青い線で囲んだ図形を、直線のまわりに1回転したときにできる立体の体積を求めてください。
円周率は3.14とします。

まずこれ、どんな立体ができるかわかりますか?

口で説明するとねぇ
下から1.5cmまでは半径5cmの円柱で、その上に上面の半径2cm、下面の半径5cm、高さ4.5cmのプリンが乗っていて、ところがプリンの上面から半径2cm、高さ6cmの円すい形の穴があいている立体です。

口の説明だけでわかってくれた人は回転体優秀ですね。わからない人も多いと思うから、ちょっと大変ですが図を作りに行ってきます。
 解説図

急いで作ってきました。こんな感じです。
立体デザインのプロではないから、ピンク色の部分が穴だということをこれ以上うまく表現できませんでした。ピンクの部分には何もありません。まぁみなさんが問題を解くときもプロ級のデザインはやらないと思うので実戦に即しているということで許してください(笑)

まず上の方を延長し、三角形の相似を利用して問題に書かれていない長さ
〈3cm〉と〈1.5cm〉を求めておく必要があります。
〈1.5cm〉がわかると〈4.5cm〉もわかります。
※今回相似形の辺の長さの求め方は省略します

求める立体の体積は次の@+A−Bを計算します。
@ 一番下にある半径5cm、高さ1.5cmの円柱
A @の円柱に乗っている上面の半径2cm、下面の半径5cm、高さ4.5cmのプリン
B 半径2cm、高さ6cmの円すい

え〜と@の円柱の体積は 
円柱の体積 底面積×高さ でいいですね。

Aのプリンの体積は
半径5cm、高さ7.5cm(3+4.5)の円すいから、
半径2cm、高さ3cmの円すいを引きます。 
円すいの体積 底面積×高さ×1/3
※プリンの体積は相似な立体の体積比は相似比の3乗を使う手もあります。その話はまたどこかで。

Bの円すいも上の公式でよいですね。

さぁこれであとは計算だけになりましたよ。@+A−Bです。
じゃあ計算の結果についてはテスト編での課題にしますから、計算が終わった人は解答を送ってくださいね。

今回の講座では、だいぶ思い出ばなしをしてしまいました。そのせいで、少し算数の部分が短縮されてしまったかもしれません。三角形の相似や回転体については、とても大事な内容だから、どこかで特集講座を組まないといけませんね。

では武蔵の回転体。体積の計算は任せましたよ!みなさんからの正解を楽しみに待っています。

ではまた次の講座でいっしょに算数を楽しむことにしましょう!それまでお元気で!

〈お詫び〉 現在、解答の受付とサイト上での正解者発表はお休みしています。この講座の武蔵の問題の答えを出され、その正誤が気になる方は、トップページのメールフォームから「講座番号」と「解答」をお送りください。正誤についてお返事させていただきます。


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