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文章問題 解答と解説
イラストどうでしたか? できましたか?
疑問などがある場合はこちらから質問をお寄せください。
 お返事は早めに書かせていただきます。〈さんじゅつまん〉



リストマークB20
 リストマーク売買損益

あるフルーツショップでパパイヤを300個仕入れ、2割5分の利益を見込んで定価をつけました。もし300個すべてを定価の1割6分引きで売っても、1個につき34円の利益があるそうです。ある日曜日、この300個のマンゴを定価で売り始めたところ、何個か売れましたが、売れ残りが出てしまったので、次の月曜日に定価の1割6分引きで売ったところ、すべて売り切れました。300個すべての利益を合わせると26520円になりました。日曜日に定価で売れたパパイヤは何個ですか?

解答 
120個

解説
 1個あたりの仕入れ値をとすると定価は1.25で、定価の1割6分引きの売り値は1.25×(1−0.16)=1.05です。定価の1割6分引きで売ったときの利益は1.050.05で、これが34円にあたるから、仕入れ値=34円÷0.05=680円と求めることができます。
解説図定価で売ったときの利益(1個あたり)は680円×0.25=170円、定価の1割6分引きで売ったときの利益(1個あたり)は34円であり、これらを合わせて300個売ったときの利益の合計が26520円だから、左のような面積図を書いてつるかめ算を解くと、
26520−34×300=16320(左上の長方形の面積)
16320÷(170−34)=120(左側長方形のヨコの長さ) ここで求めた120個が定価で売ったパパイヤの個数です。
(1割6分引きで売った個数は300−120=180個です)
※つるかめ算の面積図、ご存知でしたでしょうか? ダイレクトにつるかめ算だけで済む入試問題は減っていますが、問題を解く過程では活躍することが多いです。覚えてくださいね!


リストマークB19
 リストマーク相当算

A君、B君、C君の3人が湖に釣りに行きました。A君、B君の釣った魚の数の比は2:3でしたが、釣った魚のうち、A君は16匹、B君は19匹を湖に放しました。C君は釣った魚の1/3を湖に放したので、A君とC君の持ち帰った魚の数は同じになりました。また、3人が持ち帰った魚の数の合計は152匹でした。C君が釣った魚は何匹でしたか?

解答
 63匹

解説

解説図A君が釣った魚を
、B君が釣った魚をとします。A君が持ち帰った魚はより16匹少なく、B君が持ち帰った魚はより19匹少なく、C君が持ち帰った魚はA君と同じです。3人が持ち帰った魚の合計は(=から51匹(=16+19+16)を引いた{−51}匹となり、これが152匹にあたります。
※左図は持ち帰った魚

=152+51=203匹より、=203÷7=29匹。C君が持ち帰った魚は29×2−16=42匹で、C君が釣った魚は42÷2/3=63匹です。
※C君は釣った魚の1/3を放したから、持ち帰った魚は釣った魚の2/3倍です。


リストマークB18
 リストマーク仕事算(休みあり)

ある仕事を仕上げるのに、A君だけですると32日、B君だけですると48日、C君だけですると96日かかります。この仕事をA君、B君、C君の3人でやり始めましたが、途中でB君が3日、C君が6日、病気で休んでしまいました。この仕事を終えるのに全部で何日かかりましたか?

解答 
18日

解説
 11/24thu分に続き、この問題も仕事の総量に自由な数が設定できる問題です。
解説図仕事の総量を32日、48日、96日の最小公倍数で96とします。
1日あたりの仕事量はA=96÷32日=、B=96÷48日=、C=96÷96=です。
もし誰も休まずに仕事をすれば、1日にの仕事ができるから、すべての仕事が終わる日数は96÷=16日です。(図上)
実際にはBが3日、Cが6日休んでいるから、休んで行われなかった分を加えて仕事の総量と考えることになります。(図下参照。休みが
赤い数字。休みを除いた黒い数字の合計が96です。日数を求めるには休んだ仕事量を加える必要がありますね)
Bが3日、Cが6日休んだ分の仕事量は
×3+×6=12
よって仕事を終えるのにかかった日数は(96+
12)÷6=18日と求められます。


リストマークB17
 リストマーク条件整理

40人をA、B、C、D、Eの5つの班に分けました。班の人数は、A班がC班より1人少なく、D班がB班より1人多く、D班とE班を合わせるとA班と同じになります。C班の人数は何人と考えられますか?考えられる人数をすべて求めてください。ただし、1人もいない班はないものとします。

解答 
12人、13人

解説
 問題の条件を下のような線分図で示しました。黒い線の合計が40人です。(赤い破線は40人にふくみません)
解説図さて、A班を13人以上にすることはできません。理由はA班を13人とすると、ACDE班で13×3+1=40人になってしまい、B班の人数がなくなってしまうからです。
A班を12人とすると、ACDE班で12×3+1=37人。B班=40−37=3人になり、D班=3+1=4人、E班=12−4=8人となって、すべての条件が満たされます。
A班を11人とすると、ACDE班で11×3+1=34人。B班=40−34=6人になり、D班=6+1=7人、E班=11−7=4人となって、すべての条件が満たされます。
A班の人数を10人とすると、ACDE班で10×3+1=31人。B班=40−31=9人になりますが、D班=9+1=10人である必要があり、この場合はE班の人数がなくなってしまいます。以下、A班の人数が9人以下の場合も同様に条件を満たすことができません。求めるのはC班の人数だから、
A班の人数に1を加え、13人または12人が正解となります。


リストマークB16
 リストマーク旅人算(追いかけ)

グラウンドのまわりをA、B、Cの3人が同じ方向にそれぞれが一定の速さで何周か走ったところ、AはBに4分ごと、Cに3分ごとに追いこされました。では、BはCに何分ごとに追いこされましたか?

解答 
12分

解説
 この問題はみんなの算数講座第77講座で説明した、自由な数が用意できる問題です。
いま、グラウンドのまわりの長さを
12に決めると(追いつくまでの時間)=(1周の距離)÷(速さの差)を利用して、12÷(Bの速さ−Aの速さ)=4(分)…ア  12÷(Cの速さ−Aの速さ)=3(分)…イ という2つの式を作ることができます。アより(Bの速さ−Aの速さ)=12÷4= イより(Cの速さ−Aの速さ)=12÷3=だから、Cの速さとBの速さの差はであることがわかります。したがってCがBに追いつくまでの時間を12÷=12(分)と求めることができます。
※算数に慣れていないと、違和感を覚える解説だったかも知れません。中学生で方程式を勉強しますが、そのことが算数向きの柔軟な発想を妨げてしまうことは、どうやらこうした問題から明らかなようです。ぜひ算数的な発想にも親しんでいただきたいと思います。


リストマークB15
 リストマークのべ量

サンジュツドームで、ある韓流歌手のコンサートが4回行われました。入場者は4回で、のべ52000人でした。このうちコンサートに2回行った人は1回行った人の半分で、3回行った人は2回行った人の半分で、4回行った人は3回行った人の半分でした。少なくとも1回コンサートへ行った人*は何人ですか?
*2回行った人も1人とするように、何回かの来場を重複させない人数

解答 
30000人

解説
 1回行った人の半分が2回行った人、その半分が3回行った人、その半分が4回行った人だから、これを整数の比で表すと(1回の人):(2回の人):(3回の人):(4回の人)=となります。のべ入場者とは、同じ人が何回入場しても別に数える人数のことで、上の比に回数をかけて合計した26×1+×2+×3+×4)が52000人にあたることがわかります。26=52000人より=2000人。同じ人の入場を1回しか数えなければ、入場者は15だから、解答は2000人×15=30000人と求めることができます。


リストマークB14
 リストマーク循環(じゅんかん)小数

13/99+13/999を小数で表すと、小数第1位から第50位までに4が何個あるでしょうか?

解答 
17個

解説
 0.777…など1ケタが繰り返す小数は7/9、0.525252…など2ケタが繰り返す小数は52/99、0.268268…など3ケタが繰り返す小数は268/999といった要領で、繰り返し部分を分子に、繰り返し部分と同じ個数の9を分母に並べることで、繰り返しの小数(循環小数)を分数に直すことができます。
このことを逆に利用すると 13/99=0.131313…、13/999=013/999=0.013013…のように繰り返しの小数で表すことができます。これらの和は0.131313…+0.013013…=0.144326…となり、小数点以下(1
44326)の6ケタが繰り返します。

50÷6=8余り2→小数第50位までに(1
44326)の繰り返しが8セットあり、(14)の2つが余る
したがって、小数第50位までの
4の個数は2×8+1=17個と求めることができます。
※最後の式ですが、1セットに数字
4が2個ずつ。さらに余り2つのうち1つが数字4ですね。


リストマークB13
 リストマーク組合せ

3cm、4cm、5cm、6cm、7cmの5本の針金(はりがね)があります。この中から3本を選び、それらを辺とする三角形を作ります。全部で何通りの三角形を作ることができますか?

解答 
9通り

解説
 5個の異なるモノの中から3個を選ぶ組合せの数は 5C3=5×4×3÷(3×2×1)=10通りです。※組合せの計算方法については みんなの算数講座第14講 をご参照ください。
つまり、3cm、4cm、5cm、6cm、7cmの5本の針金から3本を選ぶ方法は10通りあるのですが、じつは三角形の3つの辺は(最大辺の長さ)<(残り2辺の長さの和)という条件を満たす必要があり、3cm、4cm、7cmの針金を選んだ場合は三角形を作ることができません。短い2辺の3cmと4cmを加えても最大辺の7cmを超えないからです。したがって解答は10通りから1通りを除外して9通りとなります。


リストマークB12
 リストマークの文章題

現在、長女、次女、三女の年令の比は4:3:1で、この3人の年令の和を2倍すると母親の年令になります。8年後には、3姉妹の年令の和がちょうど母親の年令と同じになります。現在の長女の年令は何才ですか?

解答 
8才

解説
 解説図現在の三姉妹の年令を長女、次女、三女とすると、母の年令は()×2=×2=16です。8年後を考えると、三姉妹の年令の和は3人分で8×3=24才増え、母の年令は(1人だから)8才増えます。これらが等しくなることから、左のような線分図をイメージすると、16の差が24才と8才の差にあたることがわかります。=16才より、=2才。したがって現在の長女の年令は2才×=8才となります。
※このような線分図のイメージで、比と具体的な数量を一致させるのは、算数ではじょうとう手段ですね。


リストマークB11
 リストマーク比の文章題

ミーちゃんの所持金とケイちゃんの所持金の比は5:3になっています。いま、同じ日からミーちゃんは毎日600円ずつ、ケイちゃんは毎日400円ずつ使ったところ、ミーちゃんが使い切る10日前に、ケイちゃんは使い切っていました。ミーちゃんとケイちゃんのはじめの所持金はそれぞれいくらでしたか?

解答 
ミーちゃん60000円、ケイちゃん36000円

解説
 600円と400円を比に直すと600:400=3:2だから、仮に二人の初めの所持金が3:2であれば、お金は同じ日になくなるはずです。(加比の理という。/初めの所持金を3:2の金額に設定して調べてみてください)
〔仮定〕二人の初めの所持金3:2 ⇒同じ日にお金がなくなる
〔実際〕二人の初めの所持金5:3 ⇒ミーちゃんが10日間よぶんに使える
いま、2つの比でケイちゃんを
にそろえてみると、
〔仮定〕二人の初めの所持金3:2=
 ⇒同じ日にお金がなくなる
〔実際〕二人の初めの所持金5:3=
10 ⇒ミーちゃんが10日間よぶんに使える
ミーちゃんが10日間でよぶんに使う金額は600×10=6000円で、これが
10にあたります。
したがって、初めの所持金は、ミーちゃん=6000×
10=60000円、ケイちゃん=6000×=36000円とわかります。
※前半で「加比の理」と呼ばれる算数独特の考え方を使いました。こうした考え方になじんでいただかないと、算数の上達はなかなか望めません。この問題は、たまたまオトナが好きな(笑)方程式でも解けますが、そうは問屋が卸さない問題も算数にはたくさんあるのです。


リストマークB10
 リストマーク条件整理

3、6、9、12、15と書かれた5枚のカードがあります。これらのカードをA、B、C、D、Eの5人が1枚ずつ取ったとき、次のことがわかりました。
「BはCの2倍より大きい」 「EはDの2倍である」 「AとDの和はBと等しい」
Aが取ったカードはいくつですか?

解答 


解説
 2つめの条件「E=D×2」を満たすのは @D=3、E=6 AD=6、E=12 のいずれかです。それぞれを検討してみます。
@の場合 3つめの条件が「A+3=B」となり、これを満たすA、Bと残りのCは (1)A=9、B=12、C=15 (2)A=12、B=15、C=9 が考えられます。しかし(1)、(2)ともに1つめの条件「B>C×2」を満たさず、正解になる組合せはありません。
Aの場合 3つめの条件が「A+6=B」となり、これを満たすA、Bと残りのCは (1)A=3、B=9、C=15 (2)A=9、B=15、C=3 が考えられます。このうち(2)が1つめの条件「B>C×2」を満たしています。
問題の条件をすべて満たす組合せは(A=9、B=15、C=3、D=6、E=12)となり、正解は9です。


リストマークB09
 リストマーク規則性

魔法の貯金箱があります。この貯金箱を1回たたくと、中に入っている金額が偶数ならば半額になり、奇数ならば3倍に1円を加えた金額になります。この貯金箱に52円入れ、箱を2011回たたくといくらになりますか?

解答 
2円

解説
 ある程度の試行が必要です(○数字はたたいた回数)。@26円A13円B40円C20円D10円E5円F16円G8円H4円I2円J1円K4円L2円M1円…… このようにH以降で4円2円1円が繰り返されることになります。3種類の繰り返しは、番号を3で割ったときの余りを手がかりにすることができ、2011÷3=670余り1より、2011回たたいたときの金額はIやLなどと同じ2円が正解となります。(10÷3=3余り1、13÷3=4余り1


リストマークB08
 リストマークニュートン算

一定の割合で水が流入して、あふれているタンクがあります。このタンクからポンプで水をくみ出します。ポンプ4台だと18分、ポンプ5台だと12分でタンクは空(カラ)になります。では、ポンプ10台だと何分で空になるでしょうか??

解答 
9分

解説
 与えられた2つの条件から、次の@、Aを考えます。
@4台のポンプが18分でくみ出す水量は(タンクの満水量)+(18分で流入する水量)です。1台のポンプが1分でくみ出す水量を1台×1分=
とすると、この水量は4台×18分=72と考えられます。
A5台のポンプが12分でくみ出す水量は(タンクの満水量)+(12分で流入する水量)です。1台のポンプが1分でくみ出す水量を1台×1分=とすると、この水量は5台×12分=60と考えられます。
@、Aの差を考えると、太字部分では(6分で流入する水量)、赤い数字では
726012です。これらが等しいことから(1分で流入する水量)=12÷6分=とわかり、これを利用して(タンクの満水量)=72×18分=36が求められます。※60×12分=36でも同じ
10台のポンプを使うと、1分で10台×1分=
10の水をくみ出すことができますが、(1分で流入する水量)があるから、実際に減っていく水量は1分で10です。(タンクの満水量)=72だから、タンクは72÷=9分で空になります。

※え?塾では線分図? 確かにニュートン算は線分図を使って説明する先生が多いでしょう。しかし実際の入試で受験生がニュートン算を解くことを想定すると、この程度の基本ニュートン算は線分図ナシで済ませてほしいところです。試験は時間との戦いでもあります。線分図も決して悪くないですが、ニュートン算を線分図ナシという壁を越えてみてくださいね。


リストマークB07
 リストマーク倍数算

チョコレート5個とキャンディー12個が同じ値段です。チョコレートとキャンディーを1個につき5円ずつ値引きしたら、チョコレート4個とキャンディー11個が同じ値段になりました。値引き前の値段でチョコレートとキャンディーを10個ずつ買うと代金はいくらになりますか?

解答 
850円

解説
 値引き前はチョコレート5個とキャンディー12個が同じ値段だから、単価(1個の値段)の比はチョ:キャ=12です。値引き後はチョコレート4個とキャンディー11個の値段が同じだから、単価の比はチョ:キャ=11です。チョコレートもキャンディーも5円ずつ値引きしたから、単価の差は変わっていないはずです。
2つの比で単価の差に注目すると、値引き前、値引き後ともに
になっています(1211)。このことは2つの比が同じ基準の比であることを示していて、値引き前後の単価の差にあたるを5円と考えることができます(チョコなら1211。キャンディーのでも同じこと)。したがって値引き前のチョコ=5円×12=60円、キャンディー=5円×=25円とわかり、これらを10個ずつ買ったときの値段は(60+25)×10=850円です。

※実際の算数の授業っぽく解説しました。これこそ子どもたちに届ける算数流です(笑)。算数に慣れていない人は解読に苦労しましたか? さらに追いうちをかけるようですが、この問題は数値に恵まれ、2つの比の差が初めから7にそろっていましたが、そろっていないときは最小公倍数に一致させ、その後実際の金額と結びつけることになります。(ますます算数流深まる???)


リストマークB06
 リストマーク整数問題(2けたの4の倍数)

4枚のカードがあり、片面には1〜4の数字がそれぞれ書かれています。また、もう片面には反対の面の数字と加えると9になる数字がそれぞれ書かれています。この4枚のカードを袋に入れ、2枚を引いて2けたの整数として並べるとき、4の倍数は何通り考えられますか?

解答 
12通り

解説
 4枚のカードは次のようになっています。
 片面 1 2 3 4
 反対 8 7 6 5
同じカードの両面を並べることはできないから、その点に注意して4の倍数を選んでいきます。モレが起きないように小さい順に考えます。12、16、24、28、32、48、52、56、64、68、76、84 以上12通りが考えられます。
※36や72を入れてしまった人、いますか? 注意深くネ!


リストマークB05
 リストマーク差集め算(枚数の取り違え)

50円切手と80円切手を何枚かずつ買って1880円になる予定でしたが、枚数を逆に買ってしまったため、120円安くなりました。50円切手と80円切手をそれぞれを何枚ずつ買う予定でしたか?

解答 
50円切手12枚 80円切手16枚

解説
 まず、合計の値段が安くなっていることから、80円切手を多く買う予定が、枚数を逆にしたことで、50円切手を多く買ってしまった点を抑えてください。下のような図を書いてみると、左側の黒い数字の部分では代金に差が生じないから、120円の差は右側の赤い数字の部分で生じたことがわかります。つまり1枚について30円の差が4枚分集まって120円の差が生じたのです(120÷30=4)。予定代金の1880円から80円切手が4枚多い分を差し引くと1560円(1880−80×4) これは図の黒い数字の部分の代金だから、1560÷(80+50)=12枚→黒い数字の部分の枚数(50円切手の予定枚数) 80円切手の予定枚数は4枚を加えて16枚です。
 予定 
 80 80 …… 80 
80 …… 80
 50 50 …… 50
 実際
 80 80 …… 80
 50 50 …… 50 
50 …… 50
※トップページの「ご来場感謝のプレゼント」にも書きましたが、個数取り違えの問題では(合計代金の差)÷(単価の差)=(買う個数の差)という考え方が知られています。


リストマークB04
 リストマーク周期算・日暦算

小野さんは3日に1回、小野さんの奥さんは4日に1回、整骨院のマッサージに通っています。5月8日の日曜日に二人がいっしょだったとすると、次に二人がいっしょになる日曜日は何月何日ですか? 整骨院に休みの日はありません。

解答 
7月31日

解説
 ご夫婦が一緒になるだけなら、3と4の最小公倍数で12日に1回です。これがさらに日曜日と一致するのは、一週間が7日であることから、12と7の最小公倍数で84日に1回となります。※3、4、7の最小公倍数は84
求める日付は5月8日の84日後。ひとまず5月の日付として考えると5月92日です(8+84=92)。これは5月の月末が31日であることから6月61日(92−31=61)、さらに6月の月末が30日であることから7月31日(61−30=31)にあたります。ひとまず開始月の日付で考え、正しい日付になるまで修正していく。子どもたちに人気のある考え方です。


リストマークB03
 リストマーク整数問題(現れる数字の和)

1から100までの整数を小さい順に並べ、次のような整数Aを作ります。
A=123456789101112………9899100
整数Aの各位の数字の和を求めてください。

解答 
901

解説
 美しい解法を紹介しましょう。
1ケタの整数部分の十の位に0を補い、01、02、03、…、09と考えます。
さらに先頭に00を加えると 00、01、02、03、…、97、98、99のように2ケタの整数が100個並びます。
この100個の整数には合計200個の数字があり(それぞれが2ケタだから)、0〜9までの10個の数字を公平に20個ずつ含んでいます。(何かが多くて何かが少ないということはない)
このことから00〜99までの各位の数字の和は(0+1+2+3+…+9)×20=45×20=900
ここに最後の100が百の位に持っている1を加え、正解は901となります。


リストマークB02
 リストマーク還元算

バスが何人かの客を乗せて出発しました。最初のバス停で客の1/3が降り、降りた客の1/4にあたる人が乗りました。2番目のバス停で12人が降り、乗った人はいませんでした。3番目のバス停で客の3/4が降り、4人が乗って客が10人になりました。出発したときの客は何人でしたか?、

解答 
48人

解説
 後ろの条件から戻っていきます。元に還(かえ)すという意味で還元算と呼ばれています。
最後の10人から、その前に乗った4人を引くと6人。
3/4が降りて6人になったから、6人が1/4にあたり、6÷1/4=24人→3番目のバス停まで
これに降りた12人を加えて36人。→2番目のバス停まで
最初のバス停では1/3が降り、1/3×1/4=1/12が乗ったから、1/3−1/12=1/4の客が減ったことになり、バスに残った客は3/4。これが36人にあたるから、36÷3/4=48人。これが出発したときの客の人数です。


リストマークB01
 リストマークいもづる算

5円玉、10円玉、50円玉の3種類の硬貨がたくさんあります。これらの硬貨を使って、合計の金額を155円にする方法は全部で何通りありますか? ただし、どの硬貨も最低1枚は使うことにします。

解答
 15通り

解説 「どの硬貨も最低1枚は使う」から、初めに全体の金額から、各硬貨を1枚ずつ差し引きます。
5+10+50=65円、155−65=90円。
次に、この90円を3種類の硬貨で作ることを考えます。
5円玉を○枚、10円玉を□枚、50円玉を△枚とすると、5×○+10×□+50×△=90。
この式は5、10、50の最大公約数5で割っても影響がなく、1×○+2×□+10×△=18。
初めに1枚ずつ差し引いているから○、□、△にあてはまるのは0を含む整数です。
こうした式は係数(かけられている数)が大きい△を主役に、二番目に係数が大きい□を準主役にして検討するのがコツです。下のような要領です。
△=0のとき、□にあてはまる整数は0〜9までの10通り。
△=1のとき、□にあてはまる整数は0〜4までの5通り。
△に2以上の整数は入れられないから、10+5=15通りが解答となります。
※初めに1枚ずつ差し引く作業をせずに式を作っても解けますが、式の数値はなるべく小さくした方がよいでしょう。


リストマーク

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